体調悪化のため退職し、引きこもっているうちに預貯金を使い果たし、生活困窮した事例

経緯

本人は単身生活。派遣会社に登録し、数年ごとに派遣先を変えながら働いていた。新しい派遣先での仕事がきつく、退職。その後うつ状態でアパートに引きこもり、預貯金を切り崩して生活していたがいよいよ手持ち金が少なくなり、心配した家族より相談が入る。

世帯の課題

①手持ち金が少ない中、今後の家賃等の支払いが発生する恐れがある。
②仕事をすること、人と話すことが怖くなり引きこもった経緯がある。
③生活保護は家族関係が悪化する恐れがあるため本人は拒否。

支援内容

①家賃支払い困難⇒住居確保給付金の申請⇒家賃分を数か月の間保証。
市税等の滞納⇒市役所の各窓口にて支払いの相談に同行。
②就労準備支援室にて就職活動のバックアップのための定期面談。
⇒心身の健康チェックを行いつつ、キャリアのマッチングをはかる。
③生活費の確保⇒日払い、週払い可能な派遣会社への登録支援。

結果

家賃は住居確保給付金を支給してもらえたため、家賃滞納で家を追い出される不安がなくなった。その安心感から精神状態がかなり改善され、当初自信がないと本人が話していた求職活動も週1回のペースでできるようになってきた。就労準備支援室に通い始めて数か月後には生活リズムが整い、月の生活もうまく回るようになった矢先に正社員の内定がおりた。当初そこで働けるかどうか不安を訴えていた本人だが、本人が取りたかった資格取得を応援する会社につき、「どこまでできるかわかりませんが、少し頑張ってみようと思います」と本人。